時代を超える、マダム・グレのドレスとこれからのファッション
友人に誘われて、神戸ファッション美術館の服飾講座に行きました。
今回のテーマは「実物で読み解く グレの服」
マダム・グレって知ってますか?
私は知りませんでした。
シャネル、ランバンなどと並ぶ女性デザイナーですが、日本ではあまり知られていないそうです。1980年代に阪急百貨店でもプレタポルテの扱いがあったらしいので、その時代のファッション に詳しい方ならご存知かもしれませんね。
オートクチュールメゾンとして、世界中のセレブに愛されていたグレは、未だにメットガラの招待客が一番着ているブランドなんですって。それも、現代のものでなく、昔のヴィンテージドレスが人気だそうです。
神戸ファッション美術館は、たくさんのグレのドレスが所蔵されてるということで、実物を見ながらのセミナーはとても興味深いものでした。
シルクジャージの幅広の布を使って、特殊なドレープを作り造形していくという手法はオートクチュールならでは。
グレの服には「流行にとらわれない、時代を超えたエレガンス」があるとのことで、先日見たドリス・ヴァン・ノッテンの映画を連想しました。
私は流行にも興味があるけど、同じくらい「タイムレスなもの」に惹かれます。
そして、世の中の流れはこれからファストファッションから、スローファッション へと変わっていくんじゃないでしょうか。
地球上には既に何万トンもの服が存在し、毎年新しく大量に作られ、ゴミとして大量に燃やされています。
先進国が余らせた一部の服は、古着として開発途上国へ送られているけれど、最近のペラペラの服は彼らにも敬遠されています。
もちろん私もファストファッションの恩恵を受けてるわけだけど、一方でそういうやり方は、長続きしないのでは、とも思っています。
ファストファッションのお店は、安価でデザインのいい服を私達に提供してくれています。それはそれで、ありがたいことなんですけれど、ちょっと作りすぎ…。
とりあえず私は、服でもバッグでも靴でも、ずっと大切にしていきたいものに出会いたいですね。
でもそれだけだと、「時が止まってしまった人」になっちゃうので、
着方を変えたり、メイクや髪型を変えたり、時には流行り物を積極的に取り入れたりしていきたいです。
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