ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男
素敵な映画を見てきました。
デザイナー、ドリス・ヴァン・ノッテンの仕事と私生活を捉えたドキュメンタリーです。
タイトルどおりの映画でした。
彼はファブリックを愛し、花を愛し、パートナーを愛し、犬を愛し、家を愛し、手仕事を愛し、彼のチームや仕事を愛している。
仕事だけでなく、花を育てる、料理をする、生活すべてがアートなんですね。スクリーンを彩る色彩に、何度もはっとさせられました。
ドリスは完璧主義で物静か。シンプルな服を着て、丁寧に淡々と日々を送っています。
大きな事件や葛藤を乗り越えるようなドラマはありません。
ショーの準備と本番の映像の繰り返し。
その言葉の端々に彼の生き様が現れています。
「ファストファッションは一度着たら飽きる」
「長く着られる、持ち主とともに成長するような服が作りたい」
毎シーズン新しいものを求められる業界にあって、「長く着られるものを」と、言う姿勢に本当に服が好きなんだなあと思いました。
彼の服はファブリックから芸術品のようで、とても使い捨てになんてできませんけどね。
終わった後、若い女子が、
「私もうZARAとか着るの辞める!」と、宣言してるのが聞こえました。
ファッション 関連の人が多かったのかな?
カップルで来てた彼氏の方が、彼女に興奮気味に、
「これからドリス・ヴァン・ノッテン(服)観に行こうよ」と、言ってる声も。
なんだか幸せな気持ちになれる映画でした。
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